雑記





1月31日

朝まで生TV


この手の議論番組見ていつも思うのは、番組に出るような頭のいい人たちが
もっとたくさんいる国会やら、国連やらで、長い時間かかって議論して決めてることに、
自分が言い及ぶ余地は無いのだろうな、ということです。
それでも左翼の馬鹿や生姜や情けない女が現状認識を抜きに綺麗ごとを言うのに
異様に腹立つのは不思議ですね。
あと小林よしのりってマンガみたいにかっこよく違憲述べてませんね。
以下は見ながら書いてるんで飛び飛びです。

青臭いことを言うと、イラク戦争は「大義無き戦争」と呼ばれます。
じゃあ「大義」とは、例えば湾岸戦争の時の「大義」はイラクのクウェート侵攻でした。
「主権国家への理由無き侵略」が戦争のための「大義」になるのなら、
大量破壊兵器が見つからなければ、アメリカに当然大義は無く、
逆にアメリカが行ったのは侵略ですので、
世界各国は現在イラクで起こっている、アメリカへの「テロ」にこそ
大義を見出すことになります。

世界各国はアメリカに対して宣戦布告するのが正しいんですか。
日本で自衛隊派遣が違憲か合憲かなんて、憲法が
「侵略戦争を認める」にしないとダメなんでしょうね。
憲法改正はとりあえずアメリカを除く他の国家に対して、「大きな顔をするため」を
目的として、9条を改正すれば良いと思います。
とりあえず北、韓国、中国を仮想敵国とすれば分かりやすいですよね。
総連が何言おうと、そこをテーマにすればいいのに。


顔の見えないところなので本音をさらすのに特に思うところはありませんが、
銃火、血、悲鳴、爆発は燃えます。死体はNGかな。
遠いところで起こる悲惨な死や残された家族の悲しみは、自分の置かれた現状の安全さを、
それに対する報復や制裁には、正義の通念を再確認します。
私は流動的でアジられやすい大衆の一人で、戦時に生まれてたら
一生懸命「鬼畜米英」を叫んでたんじゃないか、と思います。







1月30日

ゲーム


「逆転裁判」があきれるほど面白かったので、友人にも買わせようと思いました。

それで昨日、友人を説得することに成功しました。カプコンさん、やりました。
ジムの帰り、その友人とゲーム屋に寄ると、小学生の行列が出来ててビックリしました。
残念ながら、愛する「逆転裁判」の行列じゃなかったみたいです。
昨日はポケモンの新作の発売日だったんですね。ゲーム屋に行った時間も
ちょうど小学校の終る時間だったからでしょう。

恐るべきは任天堂です。うわさに聞く人気を垣間見ました。
全員がポケモン、特に緑の箱を大事に抱えています。赤は女の色だからでしょうか。
お年玉袋から5000円出している子がいます。もう1月の末ですよ。
この日のためにずっと我慢していたのでしょうか、涙ぐましいですね。

次々「小さなおともだち」が来ては、箱を手にとってレジへ並びます。
まさに飛ぶように売れています。この国の景気は回復した、とすら思いました。

これはあるいは天佑かも知れず、私は買うか買うまいか逡巡します。
この人気に興味はありましたし、正直迷いました。しかし家庭教師時代ならいざ知らず、
いまさら私がポケモンなど買っても、遊んでくれるような「テレビの前のみんな」がいません。
一人寂しく証言台に突っ込みを入れておくのがお似合いのようです。


しかしゲームの普及により、ゲーム自体の遊び方が変わったな、と思います。
店を見てると、10人前後の小学生の集団がやってきます。彼らは同級生のようです。
彼らは色による分担を決めているようで、全員ポケモンを買って帰ります。
(箱の色によってゲームに出てくるモンスターが変わる)

私のゲーム人生で、大きい部分をしめているのが「光栄」のゲームです。
「コーエー」じゃなかったですね。「三国志U」(FC)からでした。
今のコーエーをみると、なんか育ちすぎてギャル化した姪をみるような思いがあります。

おのおのがゲームを買う今の小学生を見ると、みんなでお金を出し合って
一本の光栄の「三国志U」を買ったのを思い出します。
光栄のゲームは高かったですからね。ファミコン本体価格ぐらい高かったはずです。
古本屋でマンガやゲームを売り、貯金箱を割って、何とかお金作って。
みんなで協力しあい、お金を払ったときは感無量でした。
大事に持ち帰り、広い部屋を持つ友人宅でソフト開封。
接触の悪い、使い込んだファミコンROM部を丁寧に唾で掃除してレッツプレイ!

シナリオは定番「董卓の横暴」。
プレイヤーおのおのの役割は見事に分担されてます。
小学生にしては、横山光輝三国志などでよく勉強されてました。
ジャンケン1番のH君は曹操。2番の私は遠くはなれてシコシコ内政して実力を蓄える孫堅。
3番のF君は以外にも馬騰。実に渋い男です。韓遂と馬超を気長に待ち、名馬で登用狙いです。
あだ名がハゲの4番Y君はF君をいぶかしく思いながら劉備。
残ったW君、劉備の登用を恐れながらも趙雲頼みで公孫讃です。
とにかくワイワイやってました。自分のターン間際でトイレに行くと、有能な武将から順番に
処断されていく罠。郭嘉を斬られたH君がブチ切れてリセット、などのアクシデントがありながら
あっというまにそれぞれの門限を迎えることになります。

その後夜の占有権を巡ってソフト(天下)の奪い合いになります。
一致団結した諸侯の分裂。真の「董卓の横暴」が始まりました。






1月29日


資格などの学校の話


就職氷河期の昨今です。

新卒にしろ既卒にしろ、就職活動は厳しく、辛いです。
採用選考に押し寄せる自分と同様の集団の中で、特に目立って
力を発するのはとても難しいことだと思います。
自己分析、企業研究はそれだけとっても時間がかかるのに、
30社、40社、それぞれに面接の台本考えて行かねばならず、
私の場合、最終的に自分の人生を絡ませるくらい台本を構成しないと
上手く喋れないところがあったので、難儀した経験があります。

そんなときヒントになって、使えるのが資格。
私も博物館学芸員だの初級シスアドだの取りました。

これらの資格は結局のところ、「使えた」という実感がありません。
大して努力の要らない資格だからでしょう。
まあ意気込みや「社会奉仕が〜〜」みたいな取るに足りないことを喋るよりは
いいネタになったと思っています。

住友商事の情報系子会社につとめる友人の話では、
入ってからテクニカルエンジニアのネットワークやデータベースを取ると、
昇給のうえ報奨金15万が頂けると言うので、
やはりその資格の難度やレベルでかわるようですね。

しかし難しい資格を独力で取るのは大変です。
去年の10月、私は「情報セキュアド」に挑戦してきましたが、惨敗です。
参考書選びから一からやると、回り道はするわ時間かかるわで。

それゆえ資格試験のための学校があります。
「本気になったら大原」とか、大阪ローカルですかね。
公務員ならLECとかTACとかあります。

資格系学校はいわゆる「資格商法」という厄介な罠がつきものです。
詳しくはリンク先です。高額教材、授業料、解約による手数料要求などです。
私のいとこは大学在学中に親に黙って親類に借金し、パソコンスクールに
80万円払ったそうです。意気込みは素晴らしいんですが、
果たして世の中に80万円に値するパソコンの勉強があるのでしょうか。
生き馬の目を抜く社会で、生きて行かねばなりません。


(以下、昔たくさんあった被害報告サイトが消えてたので、ビビッて伏字にしました)


就活中、私は「中O出版」という企業に就職活動を行いました。
資格とは一線を隔しますが、似たような教育系企業と言って良いようです。

巨大なる罠!ここは名うてのブラック企業なのでした。
「堂々日本史」などの面白い本の出版を手がけながら、出版編集業に憧れる
新社会人を次々罠にはめて行きます。後学のため、手口を記しましょう。

中O出版は「ジャスOミート」などの教材を個別訪問販売する会社です。
これらは一本70万円以上する教材で、恐らく原価は5万円以下です。
このようなものを売るだけでも詐欺に近いものがあるため、
面接官は値段を質問しても一切答えません。ただこう言います。
「試用期間中、あなたに売ってもらうのは2000円の実力テストです。」

出版編集業は、基本的には別採用の名門大卒やヘッドハントされた有能な人だけで
構成されており、企業説明では「頑張ればなれる」とうそぶきます。
試用期間6ヶ月と、そのわりに高い給料は誘いで、多くは試用期間満了前に
ノルマに耐え切れず止めて行きます。離職率はゆうに7割を超えるそうです。

系列の各社では同様の募集が行われています。
「ジャスOミート・コーポレーション」「エルベッO」「大研O」などがそうですし、
実は地元のアルバイト情報誌で、似たような条件で販売員募集してる会社見つけました。
学歴条件無しです。売れる奴なら誰でも良いということでしょう。

営業以外の仕事につけるのは、まず営業で勝ちぬける人でしょう。
飛び込みでべらぼうな高額教材売りつけられる人は、編集業につけなくても
十分勝ち組みですね。善悪はおいといて、成り上がるには良い職です。
好成績で海外旅行というのも、恐らくウソではないのでしょう。

問題は、そんな特殊なセールスが出来るか出来ないかも分からない若者を採用し、
一旦ドロップアウトすると再就職の難しい今の社会に放り出すことです。
経営側がどういう厳しい条件を新人につきつけるかは勝手ですが、
新人にその能力があるかないか見極めるのが人事の仕事じゃないですか。
雇用のミスマッチというのは普遍的な問題ですが、離職率7割とは、
ここまでひどいと悪意を持ってやってるとしか思えない所があります。

私は知らず、最終面接直前で真相を知って逃げました。



話を戻します。私はTACの公務員講座へ通っていました。
基本30万円で200回くらい3時間の授業があり、ビデオやカセットテープの
フォローがあるので、準備は早い方がいいですが、入学時期は問いません。
試験は6〜9月に集中しているので、その前の年の9〜11月の入学生が
合格しやすいそうです。4〜6月生、成績悪いのが多いそうで、これは
中だるみして、覚えたことを忘れてしまうのが原因だそうです。
結局、半年の期間で、その密度が勝負です。

正直高い金取るだけのことはあって、講師は熱心で、授業の密度が濃いです。
もちろん講師にも当たり外れがあって、人気講師は学校間で引き抜き合戦です。
こういう資格系学校が進出してきたおかげで、税理士や公認会計士なんかでは
もはや独学ではキツイ状況だそうです。(受かる人は独学でも受かる)

TACは良心的なところだと思います。例えば200回の授業を余して合格した場合、
その残金を返金はしませんが、他の資格講座に振り替えることが出来ます。
私はそれで、「基本情報処理」の通信教材に切り替えました。
「本当に、お金返せたらいいんですけど…」
受付のK藤さんは、たぶん本気でそう言ってたと思います。
授業をさして受けずに目的を達した人間に返金するのは
当然じゃないのか、と彼女は思ってるわけです。
こういう発言が出来るのは、業務内容に自信があるからでしょう。

私を就職のできない状態で社会に放り出した、大学に教えてやりたい。
「就職できない」の真犯人は私ですか?
ハハハ、笑い飛ばしていただきたい!


こういった学校の休憩室には、大きくわけて2種類の人間が見られました。
大学生と、それ以外です。

花の大学生たちは、その実り多きキャンパスライフを満喫することなく、
こんなところで勉強してる、ガリ勉癖の抜けない牛乳ビンです。

…と思っていたのは、私が大学生だった頃でした。
今では彼らの「先見の明」に驚嘆し、羨望します。
彼らとは最終的な所得で1000万以上水があきますからね。
なにより辛く肩身の狭い浪人生活を経験しなくて済む!
「いいなぁ!!」

もう一方は一発逆転をねらう、辞職者、フリーターの群れ。
ほとんどの場合、遠めに見ても大学生との違いが分かるていたらくです。
スポーツ新聞を休憩室に持ち込むあたり、みっともないったらありゃしない。
まったくナンセンスです。意味なんか分からなくても日経を読むべきです。

さらにくまなく学校を探ると、夜の「会計士」や「フィナンシャルプランナー」講座には
更なるキャリアアップを目指す「勝ち組み」サラリーマンがいます。
これらにはもはや、恐れ多くて近付けませんでした。



1月26日

地元・岸和田の悲惨な事件


ニュースを見てて唖然としました。
私は不登校の子供を家庭教師した経験から、不自由な毎日を送る子供について
平素から強い問題意識を抱えてました。といってもそれはいじめや学力低下、
あるいは池田の事件のような、教育の現場たる学校の話です。

では、児童虐待についてはどうか?これはもう教育の範疇じゃありません。
子殺し、親殺しなんてありえないとは言えないけど、あってはならないから
小説の題材になるのであって、到底許しがたい犯罪です。

なんとも情けない話ですが、私の地元・岸和田にて、
そういう事件が起こってしまいました。
中学3年生の男子児童が両親から虐待を受け続け、食事を与えられず
体重が24kgになるまで放置された、というあれです。

「・・・24kg!?」

中3の男子の体重ですか!?私の3分の1ですよ・・・
児童は長期の飢餓状態から脳に障害を負っており、床ずれで
腰部が壊死して体液が流れ出す状態だったそうです。


新年早々から不快指数の高いニュースです。サカキバラや宅間に匹敵します。
住んでる所が割れますが、父親の姓・烏野(カラスノ)は隣の大工町に多い名前です。
今の経過を見ると、妻の責任が重いようですが、全国に覚えられちゃいましたね…
烏野石材(株)は名前変更かな…。なっちゃんはどうなるんだろう?ああ、結婚したんだった。

正直あまり民度の高い地域に住んでません。みんなだいたい貧乏で、
大学出て就職しないフリーターより、地場の小さな工務店や塗装屋、
トラック運送業やってる人が多い気がします。だんじり大工もいましたかね。
でも例えば岸和田祭りになると住民は町ごとに強く結束し、母屋や会館に集まって
どこの家族も関係なく顔を合わすような土地柄です。

でも最近はライフスタイルの多様化、という奴でしょうか?
どこの町でも祭りに参加する人が足りなくなって来てます。特に若い層の引き手が
足りてません。私が子供の頃は、勝手に誰もいない隣の家に入っていって、
そこの居間のテレビでマリオやってると、おばちゃんが買い物から帰ってきて、
麦茶と買ってきたコロッケ食わせてくれたあと、
ワイドショー見るからと追い出されたもんです。
この状態が80年代なのですから、都会の方には分からないかもしれませんが
全体的に言って所得の低い地域なんでしょう。
そこからすると近所づきあいも減ったのを実感します。

児童の通っていた学校は、私の母校です。昔から不登校の子供はいました。
昔といっても私が通ってた頃ですから、10年程前です。
だけど不登校はいじめが基本で、虐待なんてその頃は聞いたこともありませんよ。
学校側の責任、公務員になる私が言うのもなんですが、これはあります。
ただ法的に言って、賠償が取れるようなものではないでしょう。
親が詮索を拒んだら、それ以上のことは出来ませんし、
児童の友達が面会に行っても会わせなかったぐらいだから、これはよほどのケースです。
第一、誰がそんな金を取るって、児童の実母や大工町で去年まで世話してた祖父母など、
犯人以外の家族でしょうが、彼らがどの面下げて管理責任を問えますか。
まあ金は取れちゃうかもしれませんね。岸和田の財政も知ってるだけに哀れですが。


市民感情や群集心理、マスコミの煽りについて、私から言い及ぶところは何もありません。


ただ担任や校長や教育委員会は、脳に障害を負ったという児童のために
何かしてやれることがあるはずです。それは辞職以外の方法で、です。
前にサッカーゴール事件で自殺した校長がいましたね。あんなの何の解決になるんですか?
岸城の校長も顔引きつってましたね…

岸和田市の教育委員会は、「つきのひかり」という不登校児童のための
ボランティアサークルを運営しています。これをもっと制度化して、役立てるのはどうでしょうか。
6時間目が終ったら帰っちゃう先生はいっぱいいます。コレほどの事件の後ですから
教員の意識はがらりと変わっていることでしょう。
危機意識を持った家庭訪問や、ひきこもり児童のケアに積極的になれるはずです。
クラブ活動の顧問だって増えるでしょう。
これで変わらない連中なら、切ってしまったほうがいいでしょう。

首を切ったら、浮いた予算は今回、あるいは今後、このような事態があった時、
被害を受けた児童の社会復帰のための、義援金だの基金だのに回せばいいでしょう。
岸城中学校の先生方やPTAは、アフター5は青年団の花寄せみたいに、
各家庭を寄付金をもらいに回れば良いでしょう。500万位集まるもんです。

まあ一回こういう事件が起こってしまえば、あとはNPOやボランティアが盛んになります。
あんまり早くほとぼりが冷めてしまうと、2・3回懇談会が開かれるだけで終ってしまうので
ここはマスコミのネタ不足次第です。イラクで自衛隊が死者出したら、終わりでしょうね。


マルメンライトは岸和田が良くなることを期待してます。


1月26日追記
ブクブク太った鬼畜親を見ると、普段眠ってる正義の心がムクムクと。
法律上、刑法以上のことは求められませんが、怒りそのものは正しいです。
ただ虐待の経過が明らかになるにつれ、国民の怒りが高まり、
それが現在の岸和田の問題点に向けられることで、
岸和田市が変わっていくきっかけになれば、と考えています。





1月24日

禁煙への見苦しいアレ


私ことマルメンライトはタバコが好きです。
それはもうハンドルネームに使うくらいです。
マンガのタイトルとキャラの名前に使うくらいです。

ゆえに昨今の風潮が大嫌いです。ポイ捨て罰則はまあしょうがないとして、
公共施設の分煙ならぬ全面禁煙。値上げ。健康増進法。
公務員は法律を守らねばならない分、健康増進法は民間より厳しく守られます。

禁煙への流れは風潮ゆえ、喧嘩を売っても損するばかりです。
町に出て好きなアイスコーヒーとタバコを楽しみたいのなら、
スターバックスはあきらめ、ドトールを探すしかありません。

私もタバコの弊害に目を背けているわけではありません。毒性はあります。
私は自慢のブランド物携帯灰皿を所有してますが、大多数の喫煙者はポイ捨てを
止めないし、ヤニで建物が汚されてます。

私自身は止められなかった、というのが事実です。
私はヘビースモーカーとは程遠く、1日の消費量は10本程度です。
これを最近5本にして、3本にして一週間というところで、苦痛になってきたので
10程度に戻りました。ただしマルメンライトからセーラムの1mgにしました。

最近ニュースで、1mgの低タールタバコと、普通のタバコとを比べて、
発ガン率が変わらない、というのを聞いて腹が立ちます。
「発ガン率が変わらない…?そんなわけないじゃないか!!」という憤慨です。
だいたい私の卑近な死者で、タバコとがんの因果関係について思い知らされるような
死に様を遂げた人を見たこと無いのです。

よくタバコの恐ろしさで喧伝される、喫煙者の真っ黒な肺があります。
これを実感しようと思えば、ティッシュを用意して、ティッシュに吸った煙を口元で
吹き付けて見ます。ヤニで黄色くなるティッシュが見られます。
しかしこのヤニ:タールの汚れが、マルメンで8mgです。これが8分の1になっても
変動が無いなんて、理解に苦しむじゃないですか。

それで「塩分をとりすぎる人は、胃がんになる確率が2〜3倍になる」というニュースを
聞くと、「塩分を…?なにさらしとんじゃコレなめとんか納得いくか!!」、です。


未知の発ガン物質がまだまだ検出される可能性はあります。カテキンに
あれほどの効果があるわけですから、化学的に発展して行けば
「PETボトルに強力な発がん物質が!」
「クレンジングオイルに強力な(略)」
「パソコン、携帯の電波で(略)」


しかし思いますに、タバコが有毒なのは広く知れ渡った事実であり、
発がん性が確認されてるのに発売が続けられる、一番ありふれた商品です。
本当はここからタバコの歴史の話でも打ちたかったんですが、
とりとめも無くなってきたんで、タバコ吸って寝ます。とにかく禁煙は前送りです。


あと、ペーパードライバー講習に行ってきたところ、
まるで問題のない、落ち着いた運転である、とのことでした。
ネタとしてはなんにも面白くない話です。




1月23日

恩師に挨拶に行く


大学3年・4年のゼミを受け持ってくれた恩師が、私の就職先の自治体に在住でした。
メールで挨拶文を送ってみたのが正月頃です。
挨拶文を装ったメールの下心は、地元を離れた身寄り無い土地で、心細く、
後見人のようになってくれればありがたい、というところです。
授業中にマンガのネーム切ってた学生時代を思うと、図々しいにも程があります。
ナンセンスですな!

しかし教授は全く大人の見本です。下心を見抜いたうえ、助役クラスへの太〜いパイプを
お持ちであることを、返信メールで私に教えてくださいます。身体も活動も、
極めて幅の広い先生なのでした。学生時代は知らなかったですね。

「こりゃあ、教授との関係次第で暮らしが変わる!」
さっそく茶菓子を持って挨拶に行くことにしました。
なぜ茶菓子を持って挨拶に行くのかというと、「かりあげ君」なんかで
よくそうしてるのを見たからです。私の知る「大人マナー」が正しいのか
正しくないのか、良くわからないままことを進めました。

同じ日に新採全員の健康診断があったのですが、茶菓子と検尿カップもって
オロオロする私は珍奇の目で見られることになり、その上茶菓子の趣旨が趣旨なので
出世志向の浅ましい精神の持ち主だ、と思われたかもしれません。
やはり今時の新人は「出世なんか興味ないや」「やれやれ、働かにゃならんのか」と
なるのが当然のスタンスですよね。

しかし、これまで情けない人生だった私は、しかも趣味も漫画描きという
内向的な精神構造の私としては、ようやく出て行く新社会を住み良くしていく一心です。
谷が長かった分、一般人より普通の道が上り坂になってるかもしれないので。


教授の研究室に行くと不在。廊下には教授待ちのゼミの後輩が座っていて
今3年で就活の相談に来たのだと言います。こういう時期だけできるし、
身にしみる相談というものがあるようで、こんな私の就活体験など負け犬そのものなのですが、
熱心に聴いてくれた上、私の就職も祝福されて、なにやらいい気分になっています。

女の子が帰っちゃったあとで気付いたのは
単に年下の可愛らしい女の子に苦労話が出来る嬉しさだったこと。
ああ私も徐々におっさんになっていきます。

そこで、私の脳裏には「おっさんはこれが嬉しいのだ」というひらめきが走り
その後、教授のお話は「大変ためになります」という態度で熱心に聞き入っておりました。
茶菓子と大人のマナーに関しては、その場で開けて食べながら、
「今後公務員としては、こういう付け届けのようなマネはあまりよろしくない」と
やんわり注意されました。





1月22日

語彙


今日はネットタイムを山についての語彙収集に使いました。
その前に「必殺技とその名前のセンス」について思うこと。

ひたすら私が信奉し続けるのは、「ロマサガ」シリーズです。惚れ込んでます。
あのかっこよさゆえ、伝統のひらめきシステムは存続しているのでしょう。
例えば剣技で、「氷雪即意付け」+「地すり残月」+「三花仙」連携で
「乱れ雪月花」。日本人の美意識ですかぁ。花鳥風月・枯山水・花は桜木、人は武士。
最初は「なで斬り」とか「払い抜け」とか普通っぽくしといて、後でビックリさせるんですよ。
そのくせ剣系最強技は「マルチウェイ」ですよ。九頭龍閃みたいな。演出がいいのか?


なんかもう、技が強くなるほど「超」「爆」「熱」「ゴッド」こういうのが付くゲームは
やる気を失う率が高いです。やたら漢字が羅列されたりですね。

そういうのは意味に欠けると思うのですよ。ノリだけでやってるような。
サガ系の命名の流儀みたいなのは、すでに私の中の理念と化しております。

「富嶽八景」とか「水晶のピラミッド」とか「やきつくす」とか。
「サイケデリックウィスパー」とか好きです。斧系技で、シリーズで
「まき割りダイナミック」「まき割りスペシャル」「まき割りフェニックス」。
なぜこうもまき割りこだわっているのか見当もつかないですね。
しかし「高速ナブラ」は本当にかっこいいですよ。キャラが分身して1撃3斬を
繰り出すわけですが、「ナブラ」の意味が分からず、ナブラチロワかな、と思ってました。
「なぶら」を漢字変換して、はじめて気付くわけです。


そういうことでして、なにかにつけて言葉の意味を調べるのは面白いと思います。
私は今、山や鉱山の話を描いてるわけで、じゃあ登山用語も知ってないと、と
調べるうち、自分なりに面白かったものがあったので、いくつか覚書しときます。


【追分】
登山道などで道が二つに分かれる地点

【座】
山を数える時の単位

【薙(なぎ)】
山崩れなどで、岩や小石がごろごろしている場所。

【ピナクル】
 小岩峰のこと。

【双耳峰】
そうじほう 頂上部分が2つのピークになっている山を言う。

【雲海】
山頂などから見下ろしたときに、海のように一面に広がって見える雲

【おかん】
テントやシュラフなどの露営用具を使用しないで、着の身着のままで野宿をすること。もともとはルンペン(ホームレス)の俗語だった。語源は「邯鄲の夢」から。
※ 邯鄲の夢(かんたんのゆめ)とは、唐の慮生(ろせい)が邯鄲という町で道士の枕を借りて寝たところ、一生の栄華を夢見て、人生のはかなさを悟ったという故事

【おろく】
遺体を意味する俗語。語源は「南無阿弥陀仏」の6文字からなど諸説ある。派生語に【ろくる】=死ぬ【ろくった】=死んだ、などがある。

【樹雨】 きさめ
外は晴れているのに森の中に降る雨。森林地帯に霧がかかると、樹木の枝や葉に水滴がつき、それが雨のように降る現象をいう。

【草紅葉】
樹木ではなく、高山植物などの葉が赤や黄になっているもの

【くら】【ー】
屏風のようにそびえたつ岩壁。くらは岩の古語。山名や川(谷、沢)名に蔵、倉、鞍 などがつく場合は、岩や断崖のあるものが多い。

ごらいこう【御来光】【御来迎】
雲海や山脈から太陽が昇ること。高山で拝む荘厳な日の出。
御来迎(ごらいごう)は、ブロッケン現象をいい、日の出をいうのは誤用。

【さこ】【佐古】【迫】
小さな谷。谷のように窪んだ地形。小さな沢の質地帯。

さるとび【猿飛】ししとび【鹿飛】
谷の両岸が迫ってきて狭くなっているところ。サルやカモシカならば飛び越えることができるだろうの意味。

じゅひょう【樹氷】じゅそう【樹霜】
過冷却水滴(氷点下になってもまだ凍っていない水蒸気)が針葉樹に吹き付けられて凍り付く現象。風上に向かって発達するので、エビの尻尾状になる。【モンスター】ともいう。

【瀬】
川などの水深が浅くて徒渉できるようなところ。

そね【曽根】
石がらがらの痩せた土地。尾根のこと。

【そば】【そわ】【岨】【稜】
崖や絶壁。切り立った険しいところ。「稜」は岩などの角の意味もある

【だび】【荼毘】
火葬。死んだ人の遺体を焼いて弔うことを【荼毘に付す】という

【辻】
四叉路(十字路)、二つの道が交わっているところ、分岐点。路上や道端の意味でも使われる

【葛折り】【九十九折】【ジグザグ】Zickzack{G}
Z型にくねくねと幾重にも曲がりくねって続いている坂道。ワインディングロード。電光坂。葛[フジなどツル性の植物] 蔓が折れ曲がっているところから。

むなつき【胸突き八丁】
急坂、登るのに苦しい急な坂。言葉の直接の意味は「胸が地面にぶつかるような急な坂が800mも続くところ」という意味。丁(町)は長さの単位で1丁は109m。


「風来のシレン」とかのダンジョン地名もなかなかかっこいいと思います。
こういうのは、基本的には「木枯らし紋次郎」みたいな時代劇でみればいくらでも
詳しくなってくんでしょうけど、数が多すぎて何が何やらですからね。

霊峰、巨峰、富嶽みたいな山に関する形容詞、山の偉大さを称える称号を、
もっといろいろ知りたいです。マンガキャラの二つ名や称号に当てたいと思います。





1月21日

「ペーパードライバー」

家に自動車の無い、わりと希少な家に育ちました。
免許取ったのがたしか21の春で、それ以来ほとんど自動車経験ありません。
両親は「公務員試験合格したら買ってやるよ」と約束してくれました。
役所で運転もできない輩は、名門国立を出た人でも一線格下に見られ、
仲間外れにされるからだそうです。

それで私は「さあ、どうだ!」と約束の履行を親に迫ったわけですが、
「出世払いということで」といきなり反古にされました。
民法上、信義則にもとる言動だと思いますね。
維持費、車庫代、保険代もこちら持ちです。まあ私も、何から何まで
親の世話になる若者から、一歩抜け出したいと思ってはいましたし、
逆にここでドーンと新車を買って来る親よりは、ケチケチ将来設計を崩さずに
生きている親の方が安心というものです。

でもそれならばヌカ喜びもさせないで頂きたい。


さて、我が家としては初めての車購入計画で、任されてた私も自転車で
中古車屋を回るには少々億劫なところもあり、駐車場は発見したものの、
50万円以内の軽で良いのが見つからず、のたのたしてるうちに
すでに一ヶ月が過ぎてしまいました。そのころ父は父で動いていたらしく、
コミコミ50万円でホンダの「ライフ」を手に入れることが出来るらしいとの話。
飛びついてみたものの、実は70万円。ま、いいか出世払いだし、親の体面もあるし。


とにかく車取得を急がねばならないのは、合格通知にアンケートがあって
「車を運転できるか」の項目があったからです。
私は仲間はずれが恐いですし、まだ3ヶ月程度時間があったので
運転を会得するのに十分と思って、○して提出しました。
まあこれも信義則にはもとりますが。

教習所にペーパードライバー講習の予約を入れて、
日記一日分のネタが確保できました。




1月20日

「スティール・ボール・ラン」

ジャンプで始まった荒木比呂彦の新作です。素晴らしい、実に素晴らしいです。
ジャンプにあった西部劇というと、思いつく範囲では「ガンブレイズウエスト」しか
知りませんが、評価はひどいです。それだって私は打ち切りを惜しみました。
やはりどうやって読者をがっちり掴んでいくか、という点で、荒木先生は和月先生に
比べて歴史の重みがあり、まして波紋やスタンドがありそうで、
ディオだアブドゥルだと言う時点でJOJOオタが食いついていくのは必至です。
ドイツの自動車はシュトロハイムなのか?ツェペリってアレか?
外人がカタカナを書こうが通貨が現代だろうが、私は荒木先生について行きます。


あとWEBマンガでそういう歴史系のマンガみたいな〜と思う最近です。





1月19日

「ジレット安全かみそり」の話


こいつはまさしく驚異の新商品で、実に革命的なナイフです。


キング・C・ジレットは1855年ウィスコンシン州フォンデュラックに生まれ
巡回セールスマンとして生計を立てていましたが、隠れ発明家でした。
いくつか特許も持っており、ビンの王冠の発明者に会社に誘われました。

彼は最初替刃について思いつき、替刃をつけるホルダーを、そのホルダーの真ん中に
取っ手をつけることを思いついて、無数のスケッチを書き散らし、
奥さんに「やったぞ!!僕たちの財産が出来たぞ!!」と言ったといいます。

それまでは髭剃りというと一本のナイフで行い、みんな危なっかしい手つきで
顔を傷だらけにしながら剃っていました。金持ちだけがお抱えの理容師に
毎日ひげを剃らせることができ、その頃の庶民写真を見るとみんな一様に
もじゃもじゃのひげがあります。とにかくいつの時代にも、商人も農民も
貴族も神官も、男性にとって髭というものはどうしようもなくある敵で、
使いにくいナイフを手にそれと戦ってきました。
綺麗に剃られた顔は男性のステイタスだったようです。
インディアンは二枚貝の毛抜きで、無理矢理引っこ抜いていたそうです。
痛かったでしょうね。


ジレットはこの長き戦いに決定的な優勢をもたらした、と言えます。
もっともジレットはこの究極ナイフの安価かつ大量の作成に25万ドルを費やし、
1903年になって発売されることになります。
薄い鋼鉄片に安定して髭を剃る力を与えるのは、とても難しいことだったようです。
突き詰めて考えるとマンガでは不可能が可能になってることが多々ありますね。







1月18日


散髪に行ってきた



散髪ってボロイ商売だと思います。
浪人ゆえか、おしゃれと縁遠くなって2年ほど経ち、
今日証明写真で必要になったので、髪きりに行って思いました。

人間ほっといても髪は伸びます。頻度は人それぞれのようですが
短髪がメインで変なところにつむじがある私は、月に一度くらい、
めんどい時は家族にスソだけ切ってもらいってもたせます。

男性の散髪で、月一で3000円〜4000円。うちは家族に男3人、
すると月一万円前後です。母はどうしてるのか知れませんが、
こうなると随分な料金です。プロバイダー代より高いです。

なんせ技術職ですから、とくに学歴も必要ないだろうし、
普通の散髪なら特別な器具は必要ありません。
床屋のあの特有のコロンは高いのでしょうか?

仮に月100人位のお客を取ることが出来れば、それで30〜35万です。
1日の来客数3〜4人でこの有様。これはボロイ。
光熱費はややかさみそうですが、やけに寒い床屋もありますから
サジ加減でどうにでもなりますね。損益分岐来客数はどの辺なんだろうか。


以前、近所にあの全面ガラスの、ヘアスタイリストとかヘアメークアーティストとか
そんな感じのが出来まして。結構流行ってるみたいで、
正直、寺院に近づく魔物のように、そういう物には引け目を感じるオタクの私ですが、
興味が勝って入ったことがあります。結論から言うと、二度と行きませんでした。
ああいう店はうるさいんですよ。名刺出してきたり、会員登録させようとしたり、
こっちの事情を妙に聞いてきたり。顧客獲得に必死すぎですよ。
話すのが面倒で目をつぶってるんだから、察して欲しいもんです。
技術は高いんでしょうけどね…

私は昔の床屋さんがなんか好きです。というわけで今回も近所に。
「ああしてくれ、こうしてくれ」といくら言っても、結局いつもと同じ髪形にされる
その技術の意固地。
もっとも私はいつも「特にこうしてほしい」という希望がないせいか、
「えー、あのぉ、清潔感のある感じで…」
などと言っては床屋さんを困惑させてしまい、
「じゃあ後ろは刈り上げて、前は流して見ます?」とか言われても
完成予想図がまったく想像できないので、ただ床屋さんの様々な提案に
うなづくばかりの、実に無駄な問答をしてました。






1月17日

「若いって素敵」

綿矢りさの芥川賞受賞のニュース見て、私も著作を読んでない人間が
一様に感じるらしい感慨を共有したと思います。
文学部卒のくせに読む本は歴史雑学とマンガばっかな私ですが、
芥川龍之介の本はわりかし読みました。芥川賞作家の本はというと、
なんか基本的に面白くないので苦手です。面白いようには作ってないんですよね。

内容の面白い面白くないは読んで無いので分かりませんが
売れるんでしょうね、これから。綿矢りさ可愛いし。
別にそういう理由で本が売れるのは不純ではないと思います。
日本文学初期の段階から考えても、「作者萌え」というのは
別に文学の本質を損なうようなものじゃなく、むしろデフォルトです。

漱石や鴎外は当時超絶エリートであったものが、くだらない娯楽であると
思われていた文学に身を投じたということで、一躍有名になったと言えます。
二葉亭四迷の名前の由来もそうですが、妄想をかきたてるのが「萌え」です。
作家は別に内容以外のところで勝負してもいいはずです。
太宰治なんかいい例で、私は彼の奇行が本を売るためだろうというレポート書きました。
なに、そんな程度の高い文学部ではないのです。
他の人も「人間合格だ」とかの寒いオチがつくレポート書いてましたし。
まあ大学2年の若い頃だったから。


問題は「綿矢りさアイドル化」にあるんじゃなくて、
「最年少芥川賞作家」にあるのだと思います。

昔「ファミ通」に餅月あんこという漫画家が居たんですが、
デビュー時は「女子中学生漫画家」で、それが
「女子高生漫画家」になり、「女子大生漫画家」になり…
今何やってるんでしょう?





1月16日

大塚芳忠(ヤザン)の声で読もう
ジム初日

ジムはセントラルパークの外れに位置する公営の施設の中にある。
この地区にはかつて巨大な賭場があり、行政府は何とかしてこの
悪徳と腐敗の温床を取り除こうと努力したのだった。もっとも、
それは無駄だった。邪悪は賭場の性質では無く、行政府が守りたかった
無辜の民の、その一人一人にすら宿っていたからだった。
邪悪なる市民とは実に機能的な組織であり、そのような者たちを次々に生み出し、
結果としてこの地に再建された希望の施設、「岸和田中央公園総合体育館」を
またたく間に罵声と狂乱の場に変えた。
私の成人式はここで行われたが、彼らはせっかく馬を追い払って造った建物に
鉄の馬で乗り込み、式をぶち壊してみせた。女たちは袖を振って蒼くなりながら
逃げ惑い、口々にわめき散らしながら、折り重なるように倒れた。


北風は強く冷たく、コートの上から私の熱を奪って行ったが、
私の内部は熱くたぎっていた。
友人はすでに来ていた。私はバイクを降り、前カゴからバッグを取って、
彼の方に歩み寄り、彼と目を合わせ、互いの意思を確認し合った。
「む。」「ん。」
互いに低く呟き、決意を固めてジムのドアを押し開ける。
汗とワセリンとマツヤニの強いにおいが鼻を突くのか、私たちは
しきりに鼻をこすり、初回講習の手続きを済ませた。


初回講習は若い男性インストラクターが基礎体力を検査し、器具の使用法を
説明した。受付の若い女性たちは事務員だったようで、私たちは少々落胆する。
インストラクターは私たちの申込書の職業欄に「なし」と書かれているのを見て
嘲笑をかみ殺した表情を垣間見せたが、所詮アルバイトの彼の浅はかな洞察である。
笑いをかみ殺したのは、むしろこちら側であることを、彼は一生知ることは無い。








1月15日

大塚芳忠(ヤザン)の声で読もう
ジムへ


男はタフでなければならない。
この腐った街で、生きていくには。

道に転がる大勢のやさぐれは、そんな街の生み出した産物だ。
貧困と、家族や地域社会の崩壊が彼らを排泄するように生み出し、
政治の腐敗とそれがもたらすあらゆる邪悪が、彼らを成長させた。
彼らは良識や善悪の観念などこれっぽっちも持たぬまま成人し、
馬鹿正直に働くのを嫌い、自分のおかれた惨めな環境から逃避するために、
刺激に満ちた生活を望んでいる。
盗める物は何でも盗み、売れる物は血肉の一片まで売り払い、
そして想像力の貧しさから、セックスと喧嘩にはけ口を求めた。
いつでも嬲るべき負け犬を探し、一度そんな存在になってしまったものは、
ただもう、這い上がることも出来ず死ぬまでしゃぶられ続けるのだ。


友人が楽しそうに笑いながら、話を披露する。
あるドラッグの話だ。彼は巨大組織に属する下っ端で、
そのドラッグを売りさばいて上納し、自らははした金をもらって酒を飲んでいる。
巨大組織の構成員の一員であることが彼のプライドで、それはくだらないことだが
しかし私たちは彼の前にひれ伏さざるを得ないのも確かなことだった。

彼が言うには、彼の売っているドラッグは何の効果も無く、ただ中毒者は
効力になんの疑いも無く消費して、喜んで金を渡すのだと言う。
効力のあるドラッグはたった一つで、「リアップ」というものだそうだ。
だがそれすらも効力がない時は、もはやその中毒者はもはや救われない、
どうしようも無い存在なのだそうで、その中毒者に見切りをつけ、
別の、よりひどい組織に売り渡すのだそうだ。
その組織は「アートネイチャー」、すなわち「アーチャー(射手)」である。
「アーチャー」は中毒者たちの頭部にある装置をつけ、そうして危険な中毒者たちを
一目では分からない程度に一般社会に溶け込ませるのだそうだ。
彼のような組織の構成員から見れば、彼らの存在は明確に見分けることが出来るとも言う。


私にとって彼の話は恐怖の対象でしかなく、彼が何故ああも可笑しそうに
笑うのか皆目見当がつかなかった。だがそれは、残念なことだが
私が負け犬になりつつある事を表しているのかもしれなかった。
私はジョッキで顔を隠しながら、鶏の内臓をむさぼる彼を見据え、
「負けない」と誓うのだった。


己を鍛え上げることにした。一本の鋼のように、叩き、伸ばし、火に焼くのだ。
私は友人をさそいジムに通うことにした。
必要に迫られていくのだ。
友人は友人で、警察官という夢がある。
私はこの社会で生き抜くためだ。
同じような行動をとる若者は大勢いる。私は彼らを卑下する。
私は彼らのように、少女達の気をひかんがための行いとは違うのだ。






1月14日

「ギャング・オブ・ニューヨーク」


繋ぎの短期バイトにめぼしいものも無く、暇にあかせて借りた映画が大当たり。
監督がタクシードライバーの名匠マーティン・スコセッシ、とか映画通でも無いのに
のたまってもしょうがないですが、腐ったやさぐれどもが良い味出してました。
この正月は深夜映画で「ゴッドファーザー」を見て、マフィアとかギャングとかに
惚れ込んでましたので、なお私の内面に響きます。

この映画で感じ入ったところは多いのですが、まずはナイフです。
普通マフィア、ギャングの抗争はピストルで、というところなんでしょうが、
とりあえず冒頭からナイフと棍棒です。
ブッチャーの肉斬りナイフをはじめ、フォールディング、ダガー、リカーブ、出るわ出るわ。
反面、銃が出てくるのは大体卑劣なシーンになってます。
確かに史実で見ると、古い時代の発砲事件数というのはそんなに多いものじゃなく、
ウィンチェスターやピースメーカーが出回るのはこの時代の後ということなので
時代を反映させているのかもしれません。
この映画では多分意図として銃を排除し、接近戦で動きのある戦いや
血まみれの凶暴性を表現してるんだろうと思います。登場人物たちの
キャラクターも表現されてます。


ただ洋画の殺陣は邦画の殺陣と全然違って、あまり好きでは無いです。
多数対多数の集団戦で、ファンタジー物に多いですが、力任せに何度も
切りつける、アレです。チャリーン。ズバッ!の剣戟やカンフーのような
軽さや切れ味が無く、流れも無く、ひたすら肉弾という。
血生臭い、重たい、怖い物になってます。日本の時代劇に比べると
死体に重みがありますね。クルクル倒れませんからね
例えば投げナイフにしてもものすごく重い、指キャッチとか絶対に出来ない
必殺技になってます。ブッチャーはナイフガードします。カッコいい…

しかし、そうなると私がこれから描くであろう、主役があまり銃を持ってない
西部劇も、逆に現実味あるのかな、と嬉しく思います。


この映画では本当にブッチャーさんというキャラが良いです。
暴君です。すばらしい。この男には絶対勝てない…と見てるほうも萎縮します。
笑ってるような顔なんですけどね。
ディカプリオ・アムステルダムもあれこれやって、追い詰めたと思ったらまた巻き返し。
この映画、主人公はブッチャーでしょう。
ほぼ生で豚肉を食います。唇に火の酒です。


冒頭、宗教戦争のようなプロテスタントVSカトリック、ネイティブVSアイルランド移民の
戦いがあって、「なぜ憲法に信教の自由を認めたか」の切実な思いや、
「ネイティブってこの頃はインディアンのことじゃないよな」とか、
「大量のアイルランド移民はゴールドラッシュに関係してる」とか、一気に
再確認出来たような気がします。



それで気になって、以前見かけた「ギャングオブニューヨーク」の小説を
買いにいってきたんですが、なんかこれ当時のニューヨークの社会学誌みたいです。
作者が冒頭そうじゃないと断ってますが、映画のような物語ではなく
ニューヨークギャング100年の歴史の本でした。
じゃあ映画はスコセッシがそういった資料をもとに組みあげた物語だったのか、
原作付きのものじゃなかったのか、と思うと、ビックリですね。
スコセッシすごい。







1月13日


「刀剣」の話。


「月刊ナイフ」を愛読しております。アメリカこぼれ話を探している中で
「アメリカ文化とナイフ」という菊月俊之さんのコラムがあって、絵入りで色々
紹介されており、実に面白かったので、購読することにしました。

刀剣は良いですね。なんで良いんでしょうか。
知り合いの金持ちの父親が、最近日本刀を買ったそうで、
交通違反をもみ消してもらった後、その刀を耳かきみたいなので
ポンポンやりながら説教されたそうです。普通の説教より恐いです。

日本人は日本刀を神聖視してますが、なんででしょうか。
古い戦争マンガでは、空襲に際して予備役軍人が屋根に上り、
B29に対して日本刀を振り回すシーンが見られます。
あれは愚かな軍人を表現してるんだな、と思ってましたが、
古式ゆかしい日本刀には強力な霊力があって、それを振るだけで
強い敵を打ち払う力があるのだ、と信じられていたそうです。


これも何かで見たんですが…
本来集団対集団の戦いで、日本刀を使う白兵戦が本当にありえるかというと
やはりNOで、歩兵にしろ騎兵にしろ、槍とかの方が倒しやすいですし、
もっというと離れて弓矢、飛び道具が基本でしょう。
縄文人の頭骨ですら、弓矢で穴が開いているものです。

例えば騎馬隊というのは「突撃」する兵種、と普通は考えられますが
これはヨーロッパの方の騎兵のイメージが後から入ってきて、
塗り替えられたのだという話です。確か司馬遼太郎によると、
昔の日本の馬は犬のような、今より小さい生き物で(日本人も小さかったが)
そうなると圧倒的圧力で踏破する突撃兵、というよりは、
快速を生かして逃げ回る射撃兵、遊撃兵、この方がしっくり来ます。
そうなると飛び道具の方が有利でしょう。

「鵯越の坂落し」とかだと快速遊撃のイメージも間違いなのか、と思いますが
「太平記」だと矢傷の割合が99%だといいます。
では「斬る」という動作が本当に必要なのはどういうシーンでしょうか。

これは戦国時代の足軽兵です。(あるいはもうちょっと前)
足軽というのは恩賞を目的とするギブアンドテイクの存在です。
彼らは恩賞のため、打ち倒した敵の首を持って帰らなければなりませんでした。
したがって足軽は必ず刀を持っています。これがスタンダードとなり、
武士は必ず刀を持ち、罪深い行いの反動として心の拠り所となり、
神聖視されるようになったといいます。

「正宗抹殺説」は否定されましたが面白い説だと思います。
五郎入道正宗は己の作刀は見紛うことなき天下一と考えていたので、
あえて銘を切らず、それゆえ偽物がことのほか多かった、という伝説があり、実はこれは
豊臣秀吉と鑑定士・本阿弥家による、恩賞をケチるためのペテンであるという説です。
でも勲章や名誉というものが何らかのペテンであるという真相を
とらえているような、ようなです。


でも刀剣を愛するのは世界共通の男の性なのか、と思うのはイギリス紳士です。
「ハリー・ポッター」に出てくる魔法の杖が、私の知ってるアニメやマンガより
やけに短くて迫力が無いな、と思っていました。
あれじゃ魔法使いというよりマジシャンですからね。

ジェントルマンはああいう杖がたしなみのようです。
紳士と付合いが無いので知りませんでした。
で、その杖は昔は剣であり、いまも携帯するのはその名残だそうです。





1月12日


雑記らしくなってきました。



気がつくとアメリカ歴史のこぼれ話を探索してる私ですが、
別にブッシュ・アメリカについてまで好きというわけではありません。
イラク戦争を肯定して受け止めるわけにも行かないし、
それに伴う日本政府の対応も納得いきません。

アメリカが国連の手続きを踏み越えて物事を始めるのを見ると、
ルイジアナ買収でジェファーソンが上院の承諾無しに
広大な国土を買い受けた顛末を考えてしまいます。
本来手続きに従わない以上、契約が法的に無効となるはずなのに、
「結果的に良かったから」という、はなはだアメリカらしい理屈で
まかり通ってしまいました。

アメリカは若い国らしい逞しさがあって、小気味良いところもあったんですが、
世界の覇者になってまでそれをやられると、たまったもんじゃありません。

日本の自衛隊派遣については
私は自衛隊は軍隊と思ってはいるけど、予算難の上、他所の軍隊に比べて
拘束の多い自衛隊を危険地に放り込むのは、どうでしょうね。
軍隊を持つ国なら当然の覚悟と責任として、甘受すべきでしょうか。

最近はSARSとか、あれこれ不安がって取り越し苦労するケースが多いですが、
狂牛病なんかその最たるケースだと思います。
それで死んだ人が何人居るんだか知りませんが、
隔離病院近くのパチンコ屋の新型結核の方が多そうです。

国内畜産保護はまあ良いとして、日本は結局アメリカには、ハンバーガーならともかく
牛丼に至るまで依存し倒しているのだなあ、と思いました。


アメリカというと牛肉の国というイメージはありますが、アメリカで牛肉食が広まったのは
20世紀に入ってから、ということです。それまでは豚のベーコンや鶏肉、鹿肉を
食べていた、とのことです。何で見たんだったか。







1月11日

勤勉に続いています。
今日はフラッと寄ったコンビニの本棚で、最近よくある復刻マンガを眺めていると、
『新世界アメリカ@』を見つけました。手塚治虫の(弟子が描いた)歴史マンガ集の
復刻のようです。図書館行かないと置いてないうえ、絵本のコーナーと同じ場所なので
借り辛いのもあって、続巻が楽しみです。続きは大陸横断鉄道のクレージー・ジュダや
リンカーンの話でしょう。

ゴールドラッシュの話もあります。サッターの没落を描いた話で、
なかなか印象的なラストでした。
その前の二つ、ポカホンタスとワシントンの話があまり面白くなかったので…
歴史学習マンガにあまり面白さを求めてしょうがないですが、
手塚版歴史マンガは小学館のよりは追求している所があり、
キャラが熱かったり可愛く描いてあったりしています。
しかしまたそれが中途半端で、困惑します。20年前はこんなものだったのかも。


このゴールドラッシュごろのアメリカを調べ始めて、4年も経ってます。
まあ4年間もずっと調べてたわけではないんですが、本棚には資料の類いが
結構たまってきています。その中には半村良のぶっ飛んだ小説もあります。
「黄金奉行」なんですが、徳川幕府の黄金奉行:猿渡佐渡守が、
金山がらみの不正を暴く…はずが、どうにも???
地底世界とかタイムスリップとか・・・主人公も「サータリ」になります。
大久保長安よろしく猿楽+佐渡=猿渡だったんじゃあ…
前半は普通に時代劇やってたはずなんですが。

もうちょっと西部劇を見ておきたいんですが、
映像ソフトはなかなか高くて手が出ません。映画は必ず2時間見ないといけないのが
マンガや書籍に比べて不都合が多いです。ただ欲しいのは欲しく、
「アイアンホース」というのをずっと見たいし、G13Bさんに聞いた
「荒野の少年イサム」というのも手に入らずじまいです。
この春から大人買い出来るようになるので、ちょっと楽しみです。
まあ吟味する時間も無くなるんでしょうが…


収入が予想できるようになってるので、来年くらい一度カリフォルニア行きたいです。
土産物屋で掘り出したばかりの金塊を買って来たい。(無理だろう)
今年中に佐渡金山には行こうと思っています。
ゴールドパーク佐渡の人形で、笑い飯のネタをやりたい。





1月10日

吉野家の話

笑い飯のネタ
「僕、昨日牛丼食べにいきまして、吉野、牛、あー、吉野家牛ですね、
ちょっとおかしいやろ、変な略し方すんなや、なんか野牛みたいに
なってるやん」

そんなこんなでちょっと吉野家行ってきました。新メニューまだでした。
ものすごく込んでまして、吉野家コピペを貼るようなアレじゃないですが
不思議なモンですよね、食べられなくなるかもしれないと、食べたくなると言う…
私もそういう思いで買いに行ってる手前、たいして主張できることはありませんが、
お店側も普段の従業員で今の混雑をやりくりするのは苦しいらしく、
コピペよろしく殺伐としてました。

テーブルの学生や家族連れが和気藹々と最後の牛丼を満喫するなか、
カウンターではお待ちのお客さまが語る言葉も無く、他の客に運ばれる丼を
恨めしそうに見ています。フィリピンホステス風の外国人が突然立ち上がって
なにか意味不明のことをわめき散らし、店員が困惑してます。
慣れない日本で生きていくのは大変ですが、見知らぬ人にまで殺意を抱かせるような
行動をごく自然に行うというのは、あまり賢い生き方じゃないように思えます。
ただ彼女もお店の支度とか同伴の待ち合わせとかがあったのかもしれませんし。


「後悔先に立たず」と言いますが
なにか直面したり、実際失ったりしてみないと、何にも実感できないのが
本当に情けないと思います。しかしやっぱりわからないものです。
公務員浪人中のそういう後悔はやはりありまして、
一つは「自己責任で何でもやって行く認識の欠如」とかそんなんです。

「スタディ・ルンペン」というのがありまして、生活的に貧窮したり、将来的な見通しが
全く立っていないにもかかわらず、ただ勉強ばかりしている、ある層のことを言います。
長年の勉強の結果、基本的には学力が高いのですが、結局その学力を根拠に
プライドが出来てしまって、少々の就職先に満足できないそうです。
それで非常に難しい資格を取って、一発逆転を狙おうと、なお勉強しているんですが、
やはり一発逆転狙いだけに、失敗した時のリスクはとても高いのです。

とても高い達成欲をもって、難しいものに取り組む、それそのものはとても素晴らしいのですが、
「スタディ・ルンペン」の「スタディ・ルンペン」たる理由は、
「現在勉強している」、「現在自分はとても努力している」というその状況に
どこか満足してしまい、リスクを認識せず甘えてしまうということのようです。
要は勉強さえしていればいい、という学生気分じゃいかんよ、君、とか
よくある教訓のやつです。そんなことだって片足突っ込んでみないと分からないもんで。

私の場合、両親が経済的理由で大学にいけず、今も学歴的に劣等感を持ち続けているようで、
子供には学問や進路で不自由させたくない、という思いが強いようです。
私としてもその思いに答えたいところはありましたが、
所詮能力と折り合い付けてやって行くしかありません。学者も漫画家も無理です。
というより、その能力というのも、無論事実だと思いますが言い訳で、
正確に言えば、学問やマンガやらで食っていくような辛い道のりを、選ぶ覚悟が無いのです。

ということで就職ですが、これも就職活動がなかなか上手くいかず、逃げて逃げて
落ち延びた先が公務員浪人です。いや、その時はもっと色々ココロザシがあったと思うの
ですが、ここは話を面白くするためにも私をダメ人間としておきましょう。

1月9日に述べましたが、公務員浪人も案外リスクの高い選択です。
予備校なんかでは、「地方上級の合格者の平均年齢は26歳ですよ」などと
安心させられるのですが、正直それは職歴有りが平均年齢を高めているのでしょう。
浪人期間が長くなれば長くなるほど、状況は悪くなります。
ところがそういうリスクに気付いたのが、時間が経ってからだったのが私です。

大学3年末の就職活動開始と平行して、勉強を始めた私ですが、
「試験が迫らないとエンジンがかからない」とか「大学の勉強もしないと」とか
いいながら、1日せいぜい2〜3時間、遊びに行って全くやらなかったりと。
本格的な勉強開始が春ごろで、最初の夏ごろの試験の段階で、
科目の消化率は50%くらいでした。だから受かるわけはないです。
能力ややる気次第で、同じ期間で受かる人はいくらでもいます。
その年の最後の試験、大阪府下の某市で、あと僅かのところまで行った私は、
それで安心してしまい、むしろ落ちたことに甘んじている自分がいたのを覚えています。
ちょっと勉強したら受かるから、しばらくマンガ描けるな、とか、ここまで行ったんだから
みんな納得してくれるよね、約半年の勉強は無駄ではないよね、とかです。

その時点で半年分の勉強にプライドを持ってしまい、もう一度新卒採用のため留年とか、
卒業して就職活動とかの選択肢は、ありえないと思うようになっています。
スタディ・ルンペン街道、一里塚にさしかかっています。

結果としては次の年、不合格が続き、思ったより高い公務員浪人のリスクを
認識するようになります。リスクったって普通の人から見れば、
何言ってんだと言うような当たり前のことであり、それが余計苦しかったです。
勉強は勉強で進歩感があって、それなりに楽しいところもあり、また公務員への道は
どれだけ本気で公務員になりたいか、現状の公務員というものが、どんだけしんどいか
報われないか知りつつも、自分を自分でごまかしてやっていく所があります。
自分のツブシの効かなさや、一年半が無駄かもしれなかったという認識があって
また一年、辛い勉強をするしかなく、一方で学問以外に自分に磨きをかけないといけない。

勉強するしかない、というのが公務員浪人の共通した認識です。
もう一年、それにすがるしかないし、そのための可能性をあげる努力はなんだってするべきです。



こっから鬱の話になります。ここまでも十分鬱ですが…


家庭教師をやってたころ、鬱病を患う生徒に勉強を教えたことがあって、
私はこの子への対応に苦慮したことがあります。
ご両親も大変困っていて、勉強を教えるというよりは話し相手をしていた時間の方が長いです。
私は何とかこの子を高校へ進学させることができ、ご両親も喜んでいたので、
私は鬱病の子供に対策することが出来るのだ、と思い込んでいましたが、
私は自分が公務員浪人で不安やダメ意識にに苛まれるように初めて、
彼のことを何一つ理解できていなかったことに気付きました。

何をすべきなのか、やらなければならないかは判明しています。やりたいこともあります。
私の場合、公務員への、生徒さんの場合、高校進学への勉強です。
私はとにかく勉強するしかありません。ところが私は将来への不安とか、
現状が情けないという思いが頭に一杯になって、勉強できなくなるんです。
生徒さんの場合、頭に去来していた意識の源はなんなのか分かりませんが、
意識の源がなんなのか分かったところで、それが多分どうにもならないから
鬱になるのであって、とにかく「どうにもならない」んです。

生徒さんはよっぽどの時は授業休みますが、そうでない時は薬飲んででも授業に
出てくれていました。ところが薬というのはなんでしょうね、
鉛筆を動かす力も無くなってしまうようで、なだめてもすかしてもウンともスンとも言いません。
そりゃやってるほうとしてはつまらないですよ。私はやる気出すトークを展開します。
現状を認識させ、君の抱えてる不安は意味が無いから、プラスに変えないと、云々。

これは結局なんの意味も無く、時間がただ過ぎて行くと言う点では正解です。
理屈でどうこうなるようなものではなく、気持ちがリセットされるのを待つしかありません。

私の場合、ただもう枕かかえて身もだえしたり、無意味にソリティアやってたりしてました。
ただでさえ時間を無駄にしてきたのに、これ以上時間を浪費する、その現状に余計参るの
ですが、ゲームはわりかし楽になる代表例でした。

生徒さんの状況を分かりもせず、ああしろこうしろと言ってただけの自分が
腹立たしいですが、もしまた同じような悩みを持つ生徒さんを持つことになったら
まだマシな授業ができるかもしれません。






1月9日 

公務員試験の話


大学卒業後一年間、私マルメンライトは公務員浪人をやっておりました。
学生さんや能力のある人にはピンと来ない話なのかもしれません。
自ら経営する人や、家庭に入る人を除けば、
多くの人が高校卒業前、あるいは大学卒業前に就職活動を行って
就職して行きます。ここでミスって就職のチャンスを逃すと、
フリーターになるか、卒業後も就職活動を続けることになります。
そういった就職先の一つとして、公務員があります。
フリーターしながら就職活動をし続ける状態を就職浪人といい、
そのなかで公務員を志望するのが公務員浪人ということになります。

公務員は国家公務員と地方公務員に分けられ、国家公務員は国の機関で、
地方公務員は府県、あるいは市町村の役所で働きます。

国家公務員は文部科学省などの省庁などで働き、これにはランク付けがあり、
国家T種・U種・V種があります。これらは試験が毎年一回夏ごろに行われ、
択一の一般教養、専門知識、記述、面接の合計点で評価されます。
これに合格するとそのまま採用、とはならず、
合格により各省庁へ就職活動をする権利が与えられます。
これが「官庁訪問」と呼ばれるものです。
一生懸命勉強しても、ここで不適格とみなされて落ちるケースがよくあります。

国家T種はいわゆるキャリアで、警察なら大捜査線の室井さんとか、後藤隊長です。
優秀な人がこぞってこの試験を受けるので、必然的に難しい試験です。
私は公務員浪人したての頃、「一年も勉強すれば出来るようになるのだろう」と
考えていましたが、到底無理だと言うのが、一年勉強しての感想です。
東大卒でないと、官庁訪問で大体落ちる、というのはやっかみだそうです。
キャリアの給料は公務員ゆえ、彼らが企業の就職してバリバリ働いたと想定したモノより
大分低いようです。まして天下りが禁止されて、うまい汁は減る一方です。
それで志願者は今年、随分減ったと言われていますが、(6万人→5万人くらい)
これは日程変更で試験日が6月から5月になり、国U志願者が併願して受けるには
勉強が完成されてない、という理由によるものでしょう。
多くの場合国T志願者は使命感に溢れた優秀な人だと思います。

だからと言って国U、国Vが掃き溜めというわけでなく、一日10時間以上勉強して
どうにかなるか、ならないか、というレベルです。
国U、国Vは各省庁の各地の出先機関で働く職員で、例えばハローワークや
運輸局があります。国立大学職員は今年から独立行政法人化されましたので、
対象から外れました。国Uが大卒、国Vが高卒程度です。

対して地方公務員は一回の筆記試験・論文・面接で、合格すれば
まず採用です。だいたい事務職のことを述べていますが、ほかにも
警察官、消防官、水道局員や教員以外の学校職員(用務員や給食のおばちゃん)
なんかも公務員の範囲内です。

いわゆる「公務員試験」は、国T・国U、地方上級(都道府県、政令指定都市)、
市役所を言い、採用数と志望者が多く、形式が似ているのでそういう分類なのでしょう。

一日10時間以上、いったい何を勉強するのか?

教養
社会科学(政治・経済・社会)
人文科学(日本史・世界史・地理・思想・文学・芸術)
自然科学(数学・物理・化学・生物・地学)
数的処理(頭の回転の速さを測る、パズルみたいなの)
文章理解(英語、国語)

数的処理は苦手な私にとって頭がスポンジになりそうな科目でした。
図をかいたり、計算したり、場合分けしたりです。
自然科学、人文科学は出来る問題だけ選べる形式ですが、あたりはずれが
あるので、結局全部やらないと勝てない仕組みでした。


専門
憲法・民法・行政法・政治学・行政学・経済原論・財政学・社会学・国際関係・英語二つ

これらは全部じゃなく、7つ選んで各6問答えます。
各科目それぞれ難しく、詳しくはどっかで問題を見てもらうとして、
憲法あたりから入ってもやっぱり一週間くらいかかります。
聞いた話では経済原論は完成するまで実質120時間くらいだそうで、
民法はおそらく全ての科目の中で一番時間のかかる科目です。
そして常に復習しないと、やはり忘れちゃうんですよ。
「未成年者が親の承諾無くバイクを10万円で売り、5万円をゲーセンで使ってしまった場合、
未成年者は契約を取り消せば、5万円でバイクを取り戻すことができる」→○ とか。




本屋の参考書コーナーには、公務員試験関係の本がずらりと並んでおり、
全て揃えれば3、4万円です。これで十分受かることは出来ますが、
1日10時間、最初は時間かかってもいいけど、最終的に2、3日で一冊やって、
解けない問題を0にして次に移り、一ヶ月以内に必ず復習し、
3巡、4巡していかないとダメです。これが出来ないならば、
予備校行ったほうがいいようです。私は独学ではダメだったクチです。
結局、誘惑が多すぎるのですよ。私の場合マンガとかです。

20〜30万くらいですが、予備校でもやらない奴はやってません。
予備校の合格率は、高いところで3人に1人だそうです。
真剣に勉強してる人が受かるというのは、楽をしたくて公務員目指してる人には
皮肉な話ですが、真剣な者にとっては救いになってます。

「じゃあ浪人して何年も勉強すりゃ、いつか受かるな」
ここが公務員試験の罠と言ってもいいところです。
確かに国家公務員なら29歳まで受けることが出来るのです。
しかし例えば私はいま24歳ですが、当然最短22歳で内定し、2年その職場で
働いてる人と比較して見られてます。24歳なりの能力が必要というわけです。
1年、2年なら大差ないかもしれませんが、4年、5年の浪人という空白期間に
それなりの何かが無いと面接で苦しいこと必至です。

最近は面接の比重がとても高く、筆記の二倍以上だし、筆記合格の時点で
得点リセットのパターンもあります。昔は面接はネガティブチェックだけだった
そうなんですけど。
縁あって見たんですが、26歳まで受けられる某市職員の新入社員名簿で
24歳以上が誰もいなくて…その時は本当に背筋が冷たくなりました。
単にその市役所がそうなんだろうけど、実際メチャクチャ狼狽してました。
その時点で受けたところ全部落ちてて、もう一度出直せばいい、と軽く考えていましたし。
予備校はハローワークと同じビルにあるんですが、手に技術も無い私が
ハローワークで必至に就職活動しているおじさんたち、職を失ったといっても
何年も実務を経験してきた彼らと、ただ多少若いというだけで
同一の視線で見られることになります。敵うわけがありません。

職歴無しの公務員浪人は本当にツブシが効きません。だから、万一失敗したら
ものすごく途方にくれることになり、司法浪人と合わせてフリーターの温床です。
松島奈々子のドラマで株が上がった司法浪人より、地位が低いような気もしますし。


しかし公務員試験予備校、色々あるんですが、こういう情報が教えられないのは

@そんな事例は○市200△年度のみ
A情報が入ってない
Bあるけど企業努力として隠している

どれなんでしょうか?
退職組はともかくとして、何年も浪人してる人はたしかに居ました。




1月8日


文学部卒ですが、経済もしっかりやってみたい…という話。


かつて就活した時、出遅れ気味な自分に引け目を感じて
購読し始めた日経新聞ですが、集金のおばちゃんの間違いなのか
それまで取ってた毎日新聞の分しか請求して来ないので、
都合二誌楽しんでいます。
「私の履歴書」欄が大好きで、読み始めたときはGEのジャック・ウェルチが
書いてました。つまらない人の時はつまらないんですが…

今はJ.K.ガルブレイスという経済学者が書いています。
経済学を勉強した今、楽しく読めます。面白いです。

「自分は不景気の原因が『独占企業が不完全競争をやるからだ』と考えていたが、
町の社長さんは『金持ちが金を貯めこむからだ』と言った。
私は彼にそれは間違いだと言ったが
ケインズの理論を知った後、社長さんに謝りに行った」 このあたり、特に。

もっとも、私が学んだのは「公務員試験経済学」らしく、
数式とグラフの導出よりはむしろ、選択肢問題を解くための勉強で、
それも不得意科目のまま終ったのですが。

そんな異端のような経済学でも、ケインズ経済学と古典派の
熱い戦いはテキストからも伝わってくるものがありました。
「それまでの世界を一変させた、全く新しい考え方」
それが何なのかは不勉強な私には別にどうでもよく、
若者はみな一発逆転を狙ってますので、要は魅せられるということです。
ニュータイプなのです。ニュータイプ。



かくも凄いケインズが言ったことの中に、
「歴史上大変栄えた国家や地域と、それらが保有していた金銀財宝の
保有量との相関関係を調べて見ると面白い」
というのがあるそうです。

「信用創造」という現象がありまして、銀行に預けられた預金が
どういうふうになっていくのかの考え方です。
銀行は預けられた預金を、支払準備金を残して貸し出します。
ここで利子のことはとりあえずおいておきます。
準備金の割合を原本の10%として、一般人が総額100万預けます。
A工場が原料費に借りたとして、銀行の貸出額は準備金抜いて90万円です。
原料費はB商社がもらいます。B商社は90万円をまた銀行に預け、
銀行はそこから支払準備金を残して、借りたお金はまたどこかに貸します。
これが無限に繰り返されるとします。

すると出回った総額、経済の規模は、
(100+90+81+・・・・・)=1100万円
ということです。

元は100万円が、1000万円分の存在しない価値を生み出しています。
タンスに入れておくと100万は100万でしかありません。
じゃあなんで銀行に預けるのかというと、銀行が信用できるから、ということになります。
1000万の経済効果を生み出したのは信用で、
支払準備率の小ささが信用の大きさを表します。
(生半可な学問なので間違ってるかもしれませんが…)


ケインズが言ってるのは、要は何が信用できるかって「黄金」だ、ということでしょうか。
ピカピカ光ってズッシリ重い黄金は、「神の肉」とか言われて、昔っから
価値の高いシロモノですので、信用も生み出せるわけです。


ところがこの黄金の価値も、「神の見えざる手」には翻弄されてしまいます。
ゴールドラッシュ時代、黄金が取れすぎました。
結果カリフォルニアだけ超インフレで、
大粒の砂金とウイスキーが引き換えになります。
今1グラム1000円ぐらいですよ。砂金っても、金は重いですよ。



話は二転三転しますが、デビアス社というダイヤモンドの会社があります。
セシル・ローズという人が設立した南アフリカの会社なんですが、19世紀だったか、
この南アフリカでダイヤモンド鉱山が発見されました。
ダイヤの年間採掘量が50倍近くになったそうで、超ラッキーストライクですね。
そのときいくつかの鉱山会社が競争し、それぞれの販売ルートでダイヤを捌いた結果、
ダイヤは大きく値崩れしました。それくらい大量だったということです。
ボーア戦争はこの鉱山権益を巡る争いだったと言われ、今でもジンバブエあたりのことを
ローデシアと言うそうです。



鉱山会社デビアス社は値崩れしたダイヤの価値を守るため、勝負に出ます。
たくさんあるから値崩れするのです。つまり「独占」です。
他の鉱山会社を買収し、採掘権を一手に握りました。
9割くらい握ったそうです。その後セシル・ローズが死んで、さらに莫大な鉱山が
発見されてまた値崩れし、また独占して、と色々あって、今もデビアス社は
ダイヤを独占しています。価値を守るためにせっせと海に捨てているとか言われてて、
そうやって生み出された権益はイスラエルのユダヤ人に渡ってるそうです。



なんでみんなダイヤを欲しがるんでしょうか。
硬度10で、ロビンマスクの鎧が真っ二つだからでしょうか?
綺麗ですけどね、虎目石とか100円で売ってますけど、
角度によって深みが変わる光沢で、結構綺麗ですよ。
実際、エンゲージリングだ、結婚指輪だで、出回ってる量は
ルビーやエメラルドの何倍もあるんじゃないでしょうか。

「ダイヤモンドは永遠の輝き」
ここに共通の認識があって、ダイヤモンドには価値がある、という認識です。
この価値が希少価値なのだとしたら、それは「人の手」によって
「神の見えざる手」を弄んだとか、そんな感じでしょうか。
要は不完全競争というところです。


私企業がやるとこんな感じに信用から利益が生み出されていきます。ブランドは、要はこうです。
ヴィトンとかグッチとか、ブランドは信じません。マルボロが20円高いのも、そうなのかな。
でもマルボロは高いだけあって美味いしな。

しかし私企業もこうして騙して得た金を、投資したり、銀行に預けて運用したり、
あるいは労働者に多くを分配して行けば、社会全体としてはプラスマイナス0です。
デビアス社のような例では、企業の独占を崩しても、
生み出された希少価値が失われるだけで、マイナスになります。
当時は宝石王だけじゃなく石油王や鉄鋼王もいました。
鉄道王、発明王はちょっとずれるかもしれません。
だから不景気の原因は「独占企業が不完全競争をするから」と「金持ちが金を隠すから」
どっちも正解で、だからじゃないけど今もケインズ派と古典派の論争は続いています。



国家がやると銀行の話になります。国家というものは貨幣を発行します。
物々交換の国も存在しますが、そんなのは地上の楽園です。
どこの国にも中央銀行があって、金本位制なら黄金の保有量で貨幣が発行される仕組みだったはずです。
日本銀行券は日銀に持って行っても等量の黄金と交換してくれない、非兌換紙幣だったはずですが、
それがまかり通るのは国家の信用、現状生活が変わらないという信用からです。

実際、日銀には地下の金庫に大量の黄金が人知れず眠っているそうで、
その黄金の出所は徳川幕府の御用金だとか。



ここで話を徳川幕府の話、
「天下の総代官」こと金山奉行・大久保長安の話に
繋げて行きたかったんですが、また今度。






1月7日



「生まれ変わる代わりに、作り直すのかもしれない」



長いこと公務員浪人やってまして、
毎日規則正しく六法や経済原論を勉強してたんですが、
ここのところちょっとダラダラとしてまして、あっちこっちサイト見て、
日記やろうかなと作ってみました。


まずマルメンサイトのことを書こうと思います。

メインコンテンツは私ことマルメンライトの漫画です。
「ラッキーストライク」はマルメンライトもうじき二十歳のころ、
なんか突然描きたくなって始めたもので、
確かタバコのラッキーストライクが何故そんな名前とデザインだったのか知って
感動したことがスタートだったと思います。
ルーズリーフに、鉛筆書き。
ろくに描いたこともないような絵を描いては授業中に友人に見せ…



いや大学生ですよ?



こういうのは普通、小学生や中学生の頃に、クラスでも絵の上手い子がやって大ウケし、
先生に見つけられて、ところが先生もそれを見て笑って、
というもんじゃないでしょうか。

他人より大分遅れて生きているようです。
付き合ってくださってた友人たちは、どう思ってらっしゃったんでしょう。
それは言わずもがなですね。過去の自分を赤の他人と思いたいです。


で、スキャナとか年賀状のための機材が揃ってたんで、
ホームページ作って見ました、というのがマルメンサイトです。
でも途中で気に入らなくなって描き直し、設定変更、というのが過去2回あります。
今のラッキーストライクは3度目ですね。その頃の設定ノートやネームなんか残っていて、
他人だと思えば面白いです。


力量とは無関係に空転しつづける、妙な使命感みたいなのは変わっていません。


内容はまたこれからとしても、かれこれ何年もやってるわりには、
いまだタグもろくに知らず、そのくせ面接などでは
「私は歴史に関するホームページを運営して人気を博し〜」などと
大ウソこいてきたのが恥ずかしい話です。